ソルフェージュとは音楽を演奏する上での表現力を高め、より深く音楽を理解するために有効で、聴音、視唱、音楽理論から成り立っています。それぞれを行うことで主に以下のようなメリットがあります。
聴いたメロディーや和音を楽譜に書き込む練習である聴音をすることで、音から音符への変換が頭の中でスムーズに行われます。また、音を正確に聞き分けられるようになり、微妙な音のニュアンスの違いなども感じ取ることができます。その結果として楽譜を見た際に頭の中で音楽が鳴り響くようになると共に、楽譜を正しく読めるようになるからこそ、ピアノを弾く際には自分の弾いた音と楽譜とを比較でき、自主練習でも短い時間で上達することができるようになります。
譜読みを早くするための方法として、リズム練習、新曲視唱、初見演奏等があります。
まず、リズム譜を見て手拍子などでリズムをとるリズム打ちから始めて、拍感を体に覚えさせます。リズムにはパターンがあるため、一つ一つのパターンを覚えることで、初見の楽譜でもすぐにどのようなリズムになっているかを想像することができるようになります。次に、初めて見る楽譜をその場で読み取り正しく歌唱する新曲視唱を行うことで、楽譜全体を早く正確に読める力をつけることができます。最後に初見演奏は新曲視唱の応用版を行います。違いとしては視唱は単旋律ですが、ピアノの初見演奏は大譜表のため、より難易度が高くなりますが、できるようになると譜読みがより早く正確になります。
表現を豊かにするためには音楽理論や和声の勉強を行うことが大切です。和音は多くの種類がありますが、大きく分けるとトニック、ドミナント、サブドミナントの3種類です。例えば、トニックはまとまりが出るため、曲の最後に使われやすい和音です。一方で、サブドミナントは様々な和音に繋げられる潤滑油的な特徴があり、表現に開放感を与える和音であると考えています。このように和音の特徴を理解すると楽曲を演奏する時に楽譜に記載されている楽語以外(作曲家の指示以外)でも表現を加えることができるようになり、表現力が高まります。
それぞれの練習方法は随時更新していきたいと思いますので、お楽しみにお待ち下さい!