2月17日に所沢のアークホールで行われたラファウ・ブレハッチのリサイタルに行ってきました。
ラファウ・ブレハッチはショパン国際ピアノコンクールで優勝したポーランド出身のピアニストです。マズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞、ソナタ賞、聴衆賞と全てを同時受賞しています。今回は一般的にかなり有名な曲を集めたプログラムでした。
私は師匠の影響でショパンをよく弾いていて、ショパンがプログラムに組み込まれているコンサートには積極的に出向いています。その中でも、ブレハッチの演奏は大好きで、今まで何回リサイタルに行ったかはわかりませんが、毎回新しい発見があります。どの曲目も素敵でしたが、その中でもマズルカが大変美しかったです。マズルカはポーランドの民族舞踊で、様々なリズムが組み込まれています。ショパンはマズルカを約60曲作曲していて、他の曲よりもかなりの数を作曲しています。その理由として、母国愛が強く、20歳頃にパリに渡ってから一度もポーランドに戻ることはありませんでした。その寂しさや虚しさから後期に作曲されたマズルカが音楽的に充実したものになっていると私は思います。
今回はOp.6で初期の作品でマズルカのリズムが分かりやすく、単純な曲であると思います。音の数は多くなく、難しい曲ではないと思われがちですが、その音の少なさが私は難しいと思います。そのような曲をブレハッチはとても繊細で細やかな美しい音で演奏されていました。
2年に1回くらいは来日されていますので、ご興味ある方はぜひ聴きに行ってみてください!