クラシック音楽の楽譜には、同じ曲でも様々な「エディション」と呼ばれる版が存在します。今回はエディションの説明から演奏にどう関係するのかを解説したいと思います!
エディションとは?
エディションは、簡単に言うと「楽譜の版」のことです。作曲家のオリジナルに近いとされる「原典版」、有名なピアニストが編集した「ヘンレ版」や「エキエル版」など、出版社や編集者によって様々なエディションが出版されています。 ショパンコンクールのように、特定のエディションが指定されるコンクールもあります。
なぜエディションを比較する必要があるの?
自分独自の演奏ができるようになる:
音、音価(音の長さ)、フレージング、指番号、強弱などがエディションによって異なるので、1曲演奏する際に様々なエディションのいいところを組み合わせることで、自分の感覚にあった表現をすることができます!これが正解という演奏方法はありませんが、エディションを比較することで自分独自の曲の弾き方ができるようになります。
指番号の悩み解決の助けになる:
指番号に悩んでいる方は色々なエディションを見比べるのがおすすめです!IMSLPなどのサイトでは指番号が書いてある楽譜も沢山見ることができます。様々なエディションの指使いを比較することで、自分が弾きやすいと思えるエディションが見つかるかもしれませんね。
作曲家の意図を探ることができる:
作曲家が書いたもの(原典版)と、原典版に対して解釈が付け加えられたり、全く違う演奏表現をしていたり様々なエディションがあります。原典版とその他の版で違いに着目することで、作曲家がなぜこのような表現をしているのかを考えるきっかけになり、作曲家の意図をより深く理解する助けになります!私は曲を弾くときにエディションによる違いを確認しています!
エディションの選び方
私自身どのエディションを使用するか迷いますが、作曲家によって使用するエディションを決めています!バロック時代・古典派ならヘンレ版、ショパンならエキエル版やパデレフスキ版など、作曲家ごとによく使われるエディションがあります。ただ、書きにくいところもあるので、気になる方はお問合せください!
まとめ
エディションの選択は、演奏の質を大きく左右する重要な要素です!様々なエディションを比較し、自分にとって最適なものを選ぶようにすると良いと思います。当教室では、エディションの選び方や比較方法について、より詳しくご説明いたします。ご興味ある方は体験レッスンでお待ちしております。