お子様のピアノ上達を加速させる!効果的な練習法とモチベーションUPの秘訣

お子様のピアノの練習、悩んでいませんか?今回は、ピアノの上達を加速させるための様々なヒントや具体的な事例をご紹介します。練習時間、練習方法、モチベーションの維持など、ピアノに関する様々な疑問にお答えします。この記事を読めば、お子様のピアノの練習がもっと楽しく、そして効果的に進むはずです。

ピアノ練習の頻度とその効果の関係

 お子様のピアノの練習、毎日どれくらいされていますか?実は、ピアノの上達は練習の量だけでなく、質や頻度も大きく関わっています。ピアノの練習頻度は上達に大きな影響を与え、短い時間でも毎日練習することが効果的です。毎日練習することによって指の感覚や曲の記憶が定着しやすくなります。しかし、練習をする際は、単に時間を確保するのではなく、質も重視することが大切です。集中した時間を確保し、効果的な練習方法を取り入れることで、しっかりとした上達を実感できます。そのため、毎日の練習を習慣化する意識を持つことが最も重要です。

理想的なピアノ練習時間はどれくらいか?

 ピアノの練習時間、どれくらいが理想なのでしょうか?毎日長時間練習すれば良いのか、それとも短い時間で集中して練習する方が良いのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。理想的な練習時間は個人によって異なりますが、一般的には1日30分から1時間程度が適当とされています。ですが、どの程度ピアノに時間をかけられるかは人それぞれですので、まだ小さいお子さんや、お忙しい方は毎日10分でもピアノに触れることが大切です。初心者は短時間から始めて、徐々に時間を増やしていくと良いと思います。

小学生のためのピアノ練習時間はどれくらい?

 小学生のお子さんの場合、集中力が続かない、飽きてしまうといった悩みを抱えている方も多いでしょう。小学生がピアノを練習する時間の目安は、年齢や個人のレベルにより異なりますが、一般的には毎日15分〜1時間程度が理想的です。特に初めてピアノに触れる子供には、短い時間で高い集中力を保つ練習が大切です。また、習慣化をするために、日々の生活に組み込むようにすると良いでしょう。例えば、宿題を終えた後や食事の後に練習するなど、決まった時間に練習を行うことで、自然とピアノを弾く習慣が身につきます。

コンクールに向けた練習時間の確保方法

 コンクールに出場する場合は更に練習時間を確保することが必要になります。課題曲が発表されるのが出場予定の3ヶ月前〜4ヶ月前のことが多いので、その時期から計画的に練習を始めるのが理想です。具体的な練習計画を立て、日々の練習時間をカレンダーなどに記入すると、さらに意識が高まります。特にコンクール対策としては、集中して演奏するための準備も必要です。そのため、1日1時間から2時間を目安に、時間を確保しましょう。ただし、子供に過度な負担をかけず、楽しむことも大切にしないといけません。休息を挟みながら、無理のない範囲で確保することが成功のカギとなります。

初心者の方が知るべき基礎練習の重要性

 次に基礎練習の重要性についてお話しします。ピアノを始めたばかりの方にとって、基礎練習はつまらないものと感じてしまうかもしれません。しかし、基礎練習は、将来、美しい演奏をするために欠かせないものです。ピアノを始めたらまず初めに指の筋力をつけるための基本的な練習方法を身につけることが必要です。基礎をしっかりと固められないと、曲を弾いた時にテクニック面で差が出たり、テクニックがないと自分の表現したい音楽を表現しきれないなど大きく影響しますので、自己流ではなく、講師のもとで指導を受けることをおすすめいたします。

自宅で簡単にできる基礎練習のポイント

 自宅で行う基礎練習は気軽に始められ、毎日続けることが可能です。初心者の方、上級者の方問わず、まずは、指の運動を意識した簡単なエクササイズから始めると良いかと思います。例えば、指を1本ずつ使って、白鍵を弾く簡単なスケール練習がスムーズです。指の筋力の強化や指の独立性を高めるためテンポを少しずつ上げることが、効果的な練習になります。アルペジオ練習は、鍵盤の幅を覚えられます。スケールアルペジオ共に、曲に出てこないことはありませんので、ハノンでの練習が曲を弾く時に必ず生きてきます。ウォーミングアップになりますので、必ず練習の最初に弾きましょう。また、24調弾くことになりますので、調を覚えるという意味でも最適です。

効率良い学習法でピアノ上達を目指す

 更にピアノの上達を目指す上では、効率的な練習が行えるかどうかが鍵になってきます。例えば、1曲の取り組みを細かく分けて、フレーズ単位で練習すると良いかと思います。間違えたときに最初から弾く練習をしてしまうと、後半まで弾けるようになるのに莫大な時間がかかってしまいます。そのため、フレーズ単位で練習することを強くお勧めいたします。まずはゆっくり弾いて、指の動きやリズムを意識し、ゆっくりのテンポで弾けたら徐々にテンポを上げていくのがポイントになります。

子供のやる気を引き出すピアノの教え方

 子供にピアノを教えるとき、やる気を引き出す方法はたくさんあります。まず、ポジティブな言葉かけが基本です。「上手に弾けたね!」といった褒めることが子供の自信につながります。さらに、自分の成長や成果を可視化するための成長シートを作成し、目標を設定することが効果的です。達成したらシールやスタンプを押す仕組みを作ることで、やる気も倍増されます。定期的に子供の演奏を家族に聴かせるイベントを設ければ、褒めてもらえる機会も増え、さらなる成長が期待できます。また、音符を読むことやリズムが苦手な生徒さんには遊び感覚を取り入れ、フラッシュカードなどを使って練習する方法も効果的です。このような工夫をすることで、子供の好奇心ややる気を引き出すことが、ピアノの練習をより楽しいものにしてくれます。

録音・録画を利用して自分の演奏を確認する

 録音や録画を行うことで、自分の演奏を客観的に振り返ることができるので、とても便利です。普段の練習では気づかない癖や演奏の際の表現に気づくきっかけになります。例えば、自分が当たり前だと思っていた演奏方法が他の人には感じ方が異なる場合が多いです。録音したものを聴き返すことで、表現豊かに弾いているつもりなのに、意外と表現できていないかも、と思うことが多いかと思います。また、ピアノを弾いている姿を撮影することで、姿勢や手の動きを見直すことも可能です。自分の演奏を客観的に捉えることで、効率よく練習することができます。

自主的な練習を促すための環境の設計

  自主的にピアノを練習できる環境づくりは、楽しい音楽生活の秘訣です。まず、大切なのは練習場所の整理整頓です。ピアノ周りをスッキリ保つことで、気になるものが視界に入らず、集中力が高まります。そして、周囲の騒音を減らすために、防音対策をすることも重要です。近所に迷惑をかけないためにも、マットやカーペットで音を吸収する工夫をすると良いかと思います。また、練習用の楽譜や教材を目の届くところに置くことで、自然と手が伸びやすくなり、ピアノに触れる機会が増えます。このような工夫をすることで自分から積極的に練習を行うことができることがピアノを楽しむための基本となります。

おすすめの楽譜とその選び方

 発表会などの曲選びをする時は、いくつかのポイントがあります。まず、曲の難易度が自分のレベルに合っていることが大切です。あまりにも難しい曲を選んでしまうと、モチベーションが下がりかねません。逆に、簡単すぎる曲では物足りなさを感じることもあるため、程良いバランスを探すことがカギとなります。自分で曲を選ぶことはとても難しいです。必ず先生に相談しましょう。

木辻朱音

ピアノを中畠由美子、中島昌子、北川正、矢野裕子、楊麗貞の各氏に師事し、ソルフェージュを鈴木しのぶ、上田真樹の各氏に師事。
桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業後、子供から大人まで幅広く指導を行うピアニスト

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