私はU35オンライン指導者交流会に初めて参加しました。7人のピアノ講師の方々と普段のレッスンの時の悩みをお話しました。
教材の選び方について
一番悩みが多かったのは、教材の選び方です。3歳(年少)からピアノを始める導入教材、3歳(年中)から始める導入教材、4歳(年中)から始める導入教材、小学1年生から始める導入教材はどの教材を使用するか?と皆さん悩まれていました。前提として、お子さんの成長には個人差がありますので、ここから書くことは参考程度に見ていただけると幸いです。まず、3歳(年少)から始めるお子さんには、サーベル社の『ゴーゴーピアノ1』、バスティン社の『ピアノパーティーA』を使用している先生が多かったです。『ゴーゴーピアノ1』は最初から五線は出てきますが、4分音符、2分音符などのリズムは出てきません。また、ヘ音記号は出てこなく、ト音記号のド・レ・ミのみで1巻は終わりです。年少さんのお子さんはまだ右手左手の区別がついていないお子さんも少なくはないので、右手のみ弾くという教材は良いと思います。『ゴーゴーピアノ』は私も使用しています。『ピアノパーティー』は私も以前使用したこともあったのですが、音符をなかなか覚えられないお子さんがあまりにも多かったので、使用するのをやめました。また、音楽之友社のうたとピアノの絵本を使用している先生もいらっしゃいました。初めて耳にする教材でしたので、見てみようと思います。3歳(年中)から始めるお子さんには、サーベル社の『よいこのピアノ1』、『キッズピアノ1』を使用している先生が多かったです。この二つの教材の良いところは、ト音記号を最初に学びますが、教材の半分くらい進んだところでようやくヘ音記号が出てきます。そのため、ト音記号をマスターした上で、ヘ音記号に入れるのでゆっくりと覚えることができます。また、ドの音は赤、レは黄色など色付きの音符で書かれているので、分かりやすいと評判ではありますが、将来的に見ると、「色音符でないと音符が読めない」となりかねないので、『ぴあのどりーむ1』をなるべく使用しています。私以外の他の先生は使用していませんでした。この教材はト音記号とヘ音記号がほぼ同時に出てくるので、早い段階で幅広い音符を覚えることができます。小学1年生から始めるお子さんには、『ピアノひけるよジュニア1』を使用している先生が多かったです。私も使用していますが、『ぴあのどりーむ』に比べて新しい音が出てくるのは早いので、幅広い音を早く覚えられるので、お勧めではありますが、知っている曲が多いので、ちゃんと音符を読まず、耳で聴いたものを弾いてしまう懸念もあります。また、これらの教材に付随するワークブックを使用する先生も多かったです。私は初めて耳にしたのですが、『はじめての楽典ブック』という教材がとてもお勧めのようです。また、『フヨミン』というアプリもお勧めのようで、音を早く読めるようになるそうです。30分のレッスンで時間が余った時に使用しているそうなので、私も使ってみようと思います。
練習してきてくれるような良い声掛けは?
次に、小さいお子さんや、塾などでなかなか練習できないお子さんに対しての声掛けをどうするか?ということをお話しました。私は、小さいお子さんに「歳の数だけ毎日弾いてね」と言っています。易しい曲ですぐに弾けてしまうから、レッスンの前日に練習したら良いと思ってしいても、難しい曲になったらそうはいきません。毎日練習するという習慣がとても大事なので、分かりやすく歳の数だけ弾いてくるように言っています。他の先生は、カレンダーを渡して、練習した日には親御さんにシールを貼ってもらうようにしているそうです。特に小さいお子さんはシールをもらったりすると嬉しいですよね。小さいお子さんに練習してもらう方法として良いと思いました。忙しくて練習がなかなかできないお子さんには、宿題の量を少なめにしています。例えば、2ページある曲だとしたら、「1ページ目の右手のみ1週間で譜読みしてきてね」と宿題の量は少なめにし、なるべく負担のないようにしています。また、受験が近くなり、練習すること自体難しくなると、レッスンの時間は息抜きになるように好きな曲を弾いたりして、教本とは違い、より楽しく弾けるように工夫しています。他の先生も同じようなことをおっしゃっていました。
今回の交流会では、以上二つについて主に情報交換をしました。自分のレッスンのやり方は合っているのか交流会に参加するまでは少し不安もありました。ですが、その不安は解消できました。他の先生のレッスンの仕方も参考にすることができそうなので、これから実践していきたいと思います。